コラム
2017/12/18

リーダーシップの種類6タイプとそれぞれの特徴

(写真= Kenishirotie_Shutterstock.com)
(写真= Kenishirotie_Shutterstock.com)
経営者、または上級管理職のリーダーシップ次第で組織は変わります。リーダーシップにはさまざまな種類があり、自身が備えているリーダーシップはなにか、を理解することが大切なポイントとなります。まずはリーダーシップタイプの特徴について、理解しておきましょう。

リーダーシップ6種類の特徴 


リーダーシップについては「EQ:心の知能指数」の提唱者ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)氏が、以下のようにリーダーシップを6種類に分類しています。

1.ビジョン型
企業が目指す目標(ビジョン)を示し、進むべき方向性を明確にしてメンバーを導いていく最も前向きなリーダーシップタイプです。リーダーがこのタイプの場合、目標達成までの方法や手順はメンバーに委ねるため、メンバーの自立心の向上や帰属意識の高まりが期待できます。

目指しているものを明確に掲げて進んできた織田信長や、小泉元首相、アップル社元CEOのスティーブ・ジョブズ氏がこのリーダーシップを発揮していたといえます。

2.コーチ型
リーダーとメンバー、1対1の関係を重要視し、リーダーがコーチ的役割を担うことでメンバー個々の目標をサポートしていくリーダーシップタイプです。高いモチベーションを持つメンバーに対して効果的です。

また、メンバーの性格や特徴、長所や短所など個性を把握し目標達成のサポートができますが、メンバーのモチベーションが低い場合は効果がありません。

優秀なNo.2を次々と採用し、自身が司令塔となってNo.2に各業務を任せているアップル社CEOのティム・クック氏がこのリーダーシップを発揮しているといえます。

3.関係重視型
メンバーの感情とメンバー間の関係性を重視するなど、信頼関係を築くことで目標達成をしやすくするリーダーシップタイプです。人間関係を良好な状態で維持でき心地いい環境となりますが、反面、何かあった際の原因や責任の所在が曖昧になりやすく、コミュニケーションに時間を取られ、パフォーマンスが低下する可能性があります。

豊臣秀吉、徳川家康がこのリーダーシップに該当し、関係性を重視することで長期的な成果をあげています。

4.民主型
リーダーが各メンバーの意見や提案を広く受け入れ、組織内の活動に反映させていくリーダーシップタイプです。そのため、新しいアイディアの発掘が期待できます。最終的な結果よりも、メンバーが意欲的に活動に参加することなどプロセスを重視ます。

しかし、無造作に意見が集まるため結論が出にくく、緊急な場合の決断が難しくなります。部下の話に耳を貸し、意見を取り入れていた徳川家康は民主型のリーダーシップも発揮していたといえます。

5.ペースセッター型
難易度の高い目標を目指す場合、リーダーがPacesetter(ペースメーカー)として具体的なお手本を見せ、メンバーにどう動けばいいのか、成功イメージを与えるリーダーシップタイプです。

リーダー個人のスキルが高く、メンバーも優秀であれば効果的ですが、リーダーが自分と同じことを求めてもメンバーができないことも考えられ、結局リーダーがなんでも自分でやってしまう可能性もあります。

日産の会長のカルロス・ゴーン氏がこのタイプにあてはまり、日産のCEO時代、週65時間以上働くと話題になる程ハードワークをこなし、自らペースメーカーとなって企業再建を実現しました。

6.強制型
権力や圧力といった強い強制力によって目標達成を目指すリーダーシップタイプです。災害など危機的状況から緊急に脱したい場合に向いています。

短期間での効果を求めるため、リーダーは決定権を一人で握り、メンバーへは説明などなく即座に命令に従うことを要求します。

織田信長はビジョン型と強制型を発揮しており、強制型のリーダーシップによって数々の成果をあげましたが、長くこのタイプを取りすぎたため、人生の最後は強制型のマイナス面が影響したようにも思えます。

リーダーシップを発揮するために必要なこと


実際にリーダーシップを発揮していくにはどのような要素が必要となるでしょうか。以下の様な要素が挙げられることがあります。

● 明確なビジョンを掲げる
「リーダーシップ」とは、自らが道しるべとなり組織を率いる能力のことです。リーダーが目標やゴールはなんであるか「明確なビジョンを掲げる」ことで、メンバーは組織の進むべき方向性を認識しやすくなります。

● リーダーの信念
目標に向かって迷わず進むには、リーダーが常に一貫した考えである必要があります。「リーダーの信念」によって、適切に導かなければなりません。

● 行動力
目標までの道のりをいかに短縮するかは、組織のパフォーマンスにかかっています。メンバーそれぞれが積極的に行動し、役割を全うすることが組織としてのパフォーマンスの向上につながります。そのためには、リーダー自らがお手本となるよう「行動力」を示さなければなりません。

● コミュニケーション
そして、組織のパフォーマンスには行動という「量」だけでなく「質」も大切です。そのためには、メンバーの性格など特性や強みなどを理解し、適切な「コミュニケーション」をとることでスムーズな動きをすることができます。

● 決断力
また、ゴールにたどり着くまでに不測の事態が起こることもあります。成功するためには、素早く正しい「決断力」がとても大切です。

未来にコミットしたリーダーシップ


これまで紹介した通り、リーダーシップにはタイプがあり、それぞれ特徴や必要とされる要素も異なる、との見方には説得力があります。

しかしこうした類型や、どんな力を身につければリーダーシップが発揮できるか、という観点よりも重要なのは「未来にコミットする」というリーダーとしてのスタンス、目線にあると言えるのではないでしょうか。

目線を未来に設定し、今行うべきことを判断し、明確なゴールイメージを示して人を動かす。それを基本動作として身につけられている人こそ、リーダーシップを発揮し始めることができるのです。
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